本学の北野博巳大学院理工学研究部教授(生命融合科学教育部長)が、公益社団法人高分子学会平成25年度高分子学会賞を受賞しました
北野教授は、高分子材料近傍の水の構造と材料の機能との相関を明らかにしました。特に、生体適合材料の近傍水の構造が通常の水に類似していることを見出し、「水に優しい材料は体にも優しい」という医用材料設計の指針を示しました。さらに、高分子固体中にある水の三態間での状態変化を温度可変赤外分光法により見出しました。高分子材料の劣化をもたらす水の凍結·融解現象を、本手法により解析することで、極低温下で使用される材料の耐久性向上に不可欠の情報が得られると期待されます。これらの業績は、科学的、工学的に重要な意味を有するものとして国内外で高く評価されています。
なお、表彰式は、平成26年5月29日(木)、名古屋国際会議場で開催されます。