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工学部長ごあいさつ

工学部長 會澤宣一

「ものづくり」のための
「ひとづくり」を工学部で

工学部長

會澤宣一

工学とは自然科学を利用して社会の課題を解決する学問ですが、“ものづくり”の学問とも言われます。ですから、皆さんの身のまわりで使われている“もの”や社会を支える産業技術のいたるところに工学が寄与しています。しかしながら一言で“ものづくり”と言っても社会に貢献できる“ものづくり”を実践するためには、基礎となる原理の理解や幅広い知識、独創性や倫理観、さらに議論や説明に必要なコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力、これら全てをでき上がる“もの”に注ぎ込む“志”が必要です。ですから、本物の“ものづくり”ができる技術者や研究者になるためには、“ひとづくり”から始めなければなりません。工学部教職員一同、皆様と一緒に“ひとづくり”に日々精進し切磋琢磨していきます。是非、何のために“ものづくり”をするかという根本を理解できる哲学を持った技術者や研究者になってください。人工知能やロボットの開発が進んでも、哲学をもって仕事ができるのは“ひと”だけです。

最近、少子高齢化による若年人口の減少が社会問題になっています。2030年には18歳人口は100万人に減少する予想です。そのころ、学生の皆さんは日本の社会を支える中核的な存在になっていると思います。今よりもずっと少ない人数で社会を支えていくわけですから、一人一人の責務は増えるかもしれませんが、力を発揮できれば貴重な存在となり得るでしょう。能力があれば、真の社会における中核人材になり得ます。そのために最も大切なことは、知識や技術を身に付けるだけでなく、身に付けた知識や技術を使って新しい課題を解決できた体験を積むことです。それによって将来の社会における中核人材になるための自信を付けることができます。社会では必ず新しい課題に直面します。これに対して、「解決できるかもしれない」という未来志向でいられるかどうかが重要です。

大学や大学院は社会に飛立つための滑走路です。過ぎてしまえばとても短いですので、全力で助走して自信を付けて将来に向けて飛立っていって下さい。工学部教職員一同、皆さんを心から応援いたします。

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