アクティブラーニング
主体的に学び・考え・行動する多様な教育研究活動の実践の場
ものづくり教育を推進していくためには、与えられた課題に取り組む受動的な学習ではなく、自ら課題を発見し解決を目指す、学生主体のアクティブラーニング型の授業への転換が求められています。
アクティブラーニングの拠点「総合教育研究棟(工学系)」
2015年に竣工した総合教育研究棟(工学系)は、多様なイノベーション創出活動を誘引する、アクティブラーニングの拠点と位置付けられています。多様な教育研究活動に合わせて活動できるよう、プロジェクト企画スペースやクリエーションスペース、イノベーションリサーチ室などのアクティブラーニングスペースを設け、学生が自由にプレゼンテーションやディスカッション等を行い、互いに刺激し合える空間としています。
プロジェクト企画スペースでの活動
クリエーションスペースでの活動
富山大学モデル アクティブラーニングの特長
- 4つの学習の相乗効果による循環式アクティブラーニング
- 産学連携により理論と実践を融合させたアクティブラーニング
- 質の保証を組み合わせたフィードバック式アクティブラーニング
学生の主体的学習態度の育成と、学修効果を飛躍的に向上させるために、独自の富山大学モデルのAdvanced-Active-Learningを提案して実施しています。富山大学モデルのアクティブラーニングの特長は、一番目に4つの学習の相乗効果による循環式アクティブラーニングであること。これは、グループで4つのActive-Learningである「Group-Learning」(グループで討論)、「Self-Learning」(自分で学習)、「Pair-Learning」(相互に教える)、「Presentation-Learning」(学修成果を発表)を循環させて実施することにより、専門知識の定着や創造力、問題発見・解決能力の向上が期待できます。二番目に産学連携により理論と実践を融合させたアクティブラーニングであること。これは、グループ学習の際に、企業から講師を招聘して、製品開発プロセス、コスト、信頼性等、ものづくり実践力に関するアドバイスを受けることにより、理論だけではなく実践力も修得することを図っています。三番目に質の保証を組み合わせたフィードバック式アクティブラーニングであること。これは、学修成果を発表する際に、学生・教員・企業の3者がルーブリックを用いて能力評価を実施しますが、その結果を学生にフィードバックすることにより、学生の能力を飛躍的に向上させることができます。
川口 清司 教授