よくある質問
入試に関するQ&A(大学共通)
工学部のよくある質問と回答
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機械工学コース
生命工学コース
- Q1高校で物理学を履修していないのですが、受験は可能ですか?
- Q2高校で物理学を履修していないのですが、大学の授業について行けますか?
- Q3高校で生物学を履修していないのですが、大学の授業について行けますか?
- Q4富山大学の生命工学コースでは、どのようなことが学べるのですか?
- Q5生命工学コースを卒業した後の進路を教えて下さい。
- Q6生命工学コースを卒業してどのような資格を取得することができますか?
- Q7何故、工学部に生物の研究を行う学科があるのですか? 生き物の研究は、理学部や薬学・医学部の人たちが行うものと思っていましたが。
- Q8理学部の生物学科とはどう違うのですか?
- Q9推薦入試について教えて下さい。
- Q10入試科目(受験科目)について教えて下さい。
- Q11創薬関係の仕事(製薬会社、研究室)に興味があります。製薬会社で創薬の仕事をした場合、薬学部と違い、生命工学を学んだ者として、どの部分で創薬にかかわれるのか具体的に教えて下さい。
- Q12生命工学でもやはり物理は必要なのでしょうか。高校で物理を履修していないのですが、後期日程試験で入学したとしてついていけるでしょうか?
Q1高校で物理学を履修していないのですが、受験は可能ですか?
Q2高校で物理学を履修していないのですが、大学の授業について行けますか?
高校で物理学を学んでいなくても、大学で十分学習することができます。生命工学科の授業は、数学、物理学、化学ならびに生物学を基礎に進められますが、高校で物理を学習してなかった人も理解できるよう。物理学の基礎から応用へと順ををおって学習できるカリキュラムを組んでいます。 入学直後の大学1年次前期には、高校物理の内容を学習・復習するための「基礎物理学」という科目を準備しています。高校で物理学を履修しなかった人は、この科目をしっかりと勉強し、物理学の基礎知識を身につけてください。さらに大学2,3年次には「電気工学概論」「電気・電子工学概論」「電磁気学」および物理に関連する専門科目の学習といった具合に、順をおって物理学の基礎から応用へと理解を深めていってください。
Q3高校で生物学を履修していないのですが、大学の授業について行けますか?
高校で生物学を学んでいなくても、大学で十分学習することができます。生命工学科の授業は、数学、物理学、化学ならびに生物学を基礎に進められますので、ぜひ高校で、数学、物理学ならびに化学を勉強しておくことをお勧めします。もちろん生物学を学んだ学生の皆さんも大歓迎です。
Q4富山大学の生命工学科では、どのようなことが学べるのですか?
生命工学科では、生命の巧みさを学び、そこからヒトの健康や生活に役立つもの創りができる、技術者、研究者の育成を目標としています。授業科目には、数学、物理学、物理化学、有機化学、生物学、生化学、細胞生物学、遺伝子工学、細胞工学、生体医工学、生物化学工学などがあり、化学や生物学を中心に、医学、薬学とも関連した、最先端までの幅広い知識を学ぶことが出来ます。
Q5生命工学科を卒業した後の進路を教えて下さい。
生命工学科を卒業した学生の約半数は、より専門性を高めるため大学院へ進学します。富山大学には、大学院修士課程と医学、薬学と連携した生命融合科学教育部という大学院博士課程があります。進路としては製薬企業をはじめとする総合化学企業、食品関連企業、医療用具や医療機器製造業などへの就職が多く見受けられました。 昨年度の就職状況は、工学部ホームページの「就職状況」をご覧ください。
Q6生命工学コースを卒業してどのような資格を取得することができますか?
種々の資格を習得するのに必要もしくは役立つ科目を学習できます。例として以下の資格の取得準備ができます。
- 衛生工学衛生管理者
- 毒劇物取扱責任者
- 危険物取扱者
- 高等学校教諭一種免許状(工業)
Q7何故、工学部に生物の研究を行うコースがあるのですか? 生き物の研究は、理学部や薬学・医学部の人たちが行うものと思っていましたが。
Q8理学部の生物学科とはどう違うのですか?
少し前までは、生き物の研究は、理・薬・医学部で行うものと決まっていました。しかし最近では、従来の生物系の学部や学科では遠い分野とされていた数学・物理・化学をベースとした解析技術なしでは、生き物の研究を行うことができなくなりつつあります。また生き物の仕組みを知った上で行われる医療診断や障害者の支援機器の開発は、工学的な計測技術や制御技術が欠かせません。実際に薬を作るにも精密な化学生産システムの知識が欠かせません。医学薬学を支える工学の役割は益々大きくなっています。生命工学コースでは、生き物と電気技術・生き物とコンピューター・生き物と化学工学・生き物と遺伝子工学・生き物と物作りなど、生物と工学的要素を組み合わせた次世代を担う人材育成のための教育・研究を行ってゆきます。
Q9推薦入試について教えて下さい。
富山大学工学部生命工学コースでは、「普通科・理数科・総合学科卒業予定の学生」と「専門教育を主とする学科(工業高校等)卒業予定の学生」それぞれに対して数名または若干名の推薦入学枠があります。推薦入試の例年の日程は、願書提出期間が11月上旬で、学力検査(小論文と面接)は11下旬に実施され、合格発表は12月上旬です。推薦入試に関するより詳しい情報については、以下でご確認ください。
推薦は、高校単位で行われます。あなたが推薦入試を受けるためには、まずあなたの所属する高校の校長の推薦が必要となります。推薦を受ける方法や入試内容については、まず進路指導担当の先生に相談してみてください。さらに知りたいことやご相談があれば、生命工学科の進路相談窓口(下記のメールアドレス(右のQRコード))に連絡して下さい。
lifeweb@pse.eng.u-toyama.ac.jp (注意:上記メールアドレスの@を英数半角の@にご変更ください。)
なお推薦入学で合格した場合には、富山大学工学部生命工学コースへ入学することを早期に約束していただく必要があります。
Q10入試科目(受験科目)について教えて下さい。
入試科目については、以下のページの学生募集要項でご確認ください。
なお富山大学工学部生命工学コースは、高校で物理を履修していない人も高校で生物を履修していない人も、いずれも前期・後期ともに受験可能です。
Q11創薬関係の仕事(製薬会社、研究室)に興味があります。製薬会社で創薬の仕事をした場合、薬学部と違い、生命工学を学んだ者として、どの部分で創薬にかかわれるのか具体的に教えて下さい。
回答1
製薬企業で働きたいとのことですが、製薬企業で働くヒトが皆、薬学部出身ではありません。薬を創り出すためには、薬学部出身者以外の多くの分野の人々の知識と協力が必要です。製薬企業も、「薬」という「もの」を創り出す会社である以上、工学的な知識を持つヒトの参加が不可欠です。
ただし車と違い「薬」は「生命」と密接な関係にあるため、「物作り」は得意でも「生き物」をほとんど知らない工学部の出身者では、薬学と工学の間にある多くの問題を解決することが困難です。逆に、数学・物理・化学をベースとした解析・制御が苦手な薬学出身者のみでは、新薬の開発・製造を行うことはできません。生命工学は、生物学と工学の融合してできた新しい学問領域です。工学の知識と生命の知識を身につけることで、きっと製薬会社で薬学と工学の橋渡しとなる重要な部署(研究・開発・製造・品質管理・販売などなど)で活躍することができると思います。
回答2
創薬(薬つくり)は、もちろん薬学部の専門でしょうが、実はどのような分野もそうですが、薬学部を卒業された方々だけでは解決できない課題が沢山あります。そのひとつが、病気を治すための物質としての薬を実際に工場で作るための生産システムに関係する技術分野です。
薬を始めとする目的化学物質を作る場合には、原料から化学反応で欲しい物質を作るだけでなく、原料や副産物から分離、精製して、その化学的な特性や純度を調べた上で粉末や錠剤等の製品の形に仕上げる過程が必要です。またいつも均一な薬を作るためには、製造工程をしっかりとコンピューター制御するような技術も必要です。さらに最近の医薬品は、化学的に作る化学物質だけでなく、生理活性物質やホルモン、ワクチンと呼ばれる生体物質が多く用いられています。そしてその製造は、組み換え遺伝子を取り込ませた微生物や動物細胞をバイオリアクターと呼ばれる反応槽で 温度、pH、酸素濃度、栄養分などをしっかりとコントロールしながら作るようになっています。
私たちのコースは、まだまだ明らかでない生命(生体)の仕組みを解明し、学び、利用して、有用な物質をつくる、また生命(生体)を守る技術を開発する工学コースですので、このように実際の製薬工場で役立つバイオプロセス工学や化学工学と呼ばれる分野をしっかり勉強して社会に出ることができます。
また生命工学コースが創薬に関連するもうひとつの例として、薬品会社や薬学部で開発された薬が本当に有効かをチェックする、あるいは合成開発された多くの化学物質の中から病気の治療に役立つ数少ない薬物を探し出す技術の開発があります。薬の有効性や安全性は最終的には動物実験で調べられますが、数多くの物質の中からまず有効である可能性の高い物質を探す方法として、病気に関係する酵素あるいは受容体と呼ばれるタンパク質にくっつく物質を簡単に探すシステム(バイオセンサと呼ばれる検出装置の仲間)の開発が有効です。また実験室で簡単に培養できる動物細胞を用いての迅速で簡便な薬物試験法(バイオアッセイ法)の開発も極めて有効です。このコースでは、遺伝子工学、細胞工学や生理学などこれまで解明されてきた生命の仕組みを勉強した上で、その仕組みを利用した薬物や環境汚染物質の工学的検出法の開発やそれらの物質の生体への作用の解明に取り組むことができるので、創薬や医療の現場へ出た場合、その重要な検査や評価分野を支えることができると思います
以上のような創薬や医療に寄与する生命工学はこれからの社会になくてはならない重要な分野と思います。
Q12生命工学でもやはり物理は必要なのでしょうか。 高校で物理を履修していないのですが、後期日程試験で入学したとしてついていけるでしょうか?
物理は自然現象や工学(ものつくり)の基礎原理を勉強するもので生命・生物の仕組みの理解や、生命の仕組みを明らかにしたり守るための工学技術の理解にも極めて大切で必要です。物理の履修により、生命工学分野の視野、考え方がぐっと広がりますよ。
入学後の物理の学習ですが、1年生前期の基礎物理学(物理学の基礎。高校で物理を履修されていない学生さんもいることも念頭において分かりやすく講義をします)からしっかり勉強していけば大丈夫ですので、安心して下さい。さらに講義とは別に高校で物理を取ってない学生向けの補習もあるので、ぜひこちらも受講してもらえればと思います。またもし分からないことが出てきたときには、すぐ講義担当教員や助言教員(学生4名当たり1名の教員がアドバイザーとして付きます)に相談しながら勉強、理解すれば大丈夫です。これから楽しくしっかり勉強してもらえればと思います。