細胞電気工学
富山大学工学部 生命工学コース 細胞電気工学 Electrical Engineering on Cells

細胞電気工学

細胞の機能を観る、操る、役立てる

研究紹介

細胞への電気効果を応用した新しいバイオ技術の開発

細胞工学と電気・電子工学の融合領域としての細胞操作技術の開発と,それを用いた細胞分析や細胞分離への応用に関する研究を行っています。

(1)電界配向現象を用いた微生物細胞の非侵襲リアルタイム生存活性測定法の開発

微生物による食品,バイオ医薬品,バイオ燃料などを効率的に生産するため,培養中の生存活性状態を精度良く迅速にモニターすることは重要です。現在,コロニー計数法や細胞染色法などが用いられていますが,長い培養時間や試薬毒性などの問題があります。そこで本研究では,無試薬で電気的な手法でリアルタイムに生死判定可能な測定システムを開発しています。

メンバー紹介

須加 実

須加 実講師

Minoru SUGA, Lecturer

略歴

富山大学工学部卒業、富山大学大学院修士課程修了、富山大学工学部助手、富山大学大学院理工学研究部助教、富山大学学術研究部工学系講師、現在に至る

学位・資格等

博士(工学)

専門分野

マイクロ・ナノデバイス、生物機能・バイオプロセス

研究業績

論文・発表

  • Safe, rapid, and easy electro-orientation-based viability assay using a disposable insulating envelope within non-spherical yeast cells. Sensors and Actuators B (2023)
  • 誘電泳動によるトラックエッチドメンブレンの微細孔内への生細胞の選択的捕捉,電気学会論文誌E(センサ・マイクロマシン部門誌)(2022)
  • Simple optical analysis of viability of fission yeast based on electro-orientation with transparent electrodes. Sensors and Actuators B (2022)
  • A viability assay for individual Lactobacillus cells based on their electro-orientation between indium-tin-oxide electrodes. Sensors and Actuators B (2021)
  • 電界配向を用いた出芽酵母細胞の生死判別法,電気学会論文誌E(センサ・マイクロマシン部門誌)(2020)
  • Non-invasive, electro-orientation-based viability assay using optically transparent electrodes for individual fission yeast cells. Biosens Bioelectron (2017)

著書・編著

  • 生物・生体・医療のためのマイクロ波利用(堀越智 監修),エヌ・ティー・エス、2020年、第2章第3節

その他の業績

特許

  • 非球体細胞の生死活性判定方法及び判定装置、特許第5939562号
  • 非球体細胞の高精度生死活性判定方法及び測定装置、特許第6353239号
  • 細胞の分離回収装置及び方法、特許7202639号
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